前評判が高かったので、文化庁メディア芸術祭を覗いてきました。
新国立美術館にて2月2日から13日まで開催されておりました。
僕が行ったのが最終日だったので、もう終わってから記事にすることになってしまい、今更感はありますが、行けなかった人や、そんなイベントやってたの? という人の役に立てれば良いんじゃないかという思いでございます。
まず、メディア芸術祭とはなんなのか。公式サイトにはこのように書いてあった。
「文化庁メディア芸術祭」は、メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的として、平成9年度(1997)から始まりました。アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で世界中から作品を募り、優れた作品に文化庁メディア芸術祭賞を贈賞するとともに、これらを広く紹介するために受賞作品展を毎年2月上旬に国立新美術館で開催しています。
もう14年も前からやっていたようです。知らなかった・・。
とりあえず、優れた作品をより多くの人に見てもらおうよ。という趣向のようだ。
この展覧会、見た直後はちょっと困ってしまった。というのも、分野はバラバラだし、コンセプトも統一感がないので、どう見たら良いものか分からなかったのです。
しかし、作品を単体で見れば、漫画やアニメをはじめとして、興味の湧くものがいくつかあったので、僕が気になったものを自分用のメモの意味も込めて、ピックアップしておこうと思います。
アート部門
優秀賞 NIGHT LESS
Googleストリートビューの画像を使用して構成されたショートムービー。
アイデア次第で、撮影せずとも映画が作れるという面白さがあります。
エンタテインメント部門
優秀賞 Tabio Slide Show
靴下専門店Tabioのプロモーションサイト。
靴下を履いて、廊下をすべるという、爽快感のある商品カタログ。
単純に、見ていて気持ちが良いです。
http://www.tabio.com/jp/event/slideshow/
車窓風景をそのまま楽曲に変換する音楽アート「sound/tracks」
電車に乗っていると車窓の風景画流れていきますけども、その風景を楽曲に変換してくれるピアノ。
Youtube「sound/tracks」- Gibazine
アニメーション部門
優秀賞 カラフル
これは有名な作品ですよね。森絵都による原作小説の映画です。
監督は、「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の原恵一さん。
この作品は、ずっと見たいと思っていました。
優秀賞 マイマイ新子と千年の魔法
絵柄が、すこしジブリテイストです。
監督が、以前ジブリ作品に関わっていたからでしょうか。まったく関係ないかもしれませんけど。
受賞作のなかでは、一番面白そうに思いました。
マッドハウス作品なので、質の高さは保障されていますね。
漫画部門
大賞 ヒストリエ
「寄生獣」を描いた岩明均さんの作品。一番読んでみたいと思ったのがこれ。
漫画家になる前から温めていた物語なんだとか。
「舞台は紀元前。異民族スキタイの出身であることを知らず、都市国家カルディアで育ったエウメネスは、ある日養父を殺され、奴隷の身分に落とされてしまう。それが、彼の長い旅の始まりだった……」という話らしい。
優秀賞 孤高の人
山の怖さとクライミングのスリルをリアルに描いた作品だそうです。
最近、登山の漫画が増えてきているような。
優秀賞 ぼくらの
少年がロボットに乗って戦って地球を救うという王道ストーリー。
ロボットが、まるでエヴァの使途のようだったのが印象的です。
優秀賞 レッド
1969年から72年にかけての学生運動を描いた作品らしい。
以前、押井守と対談していたことで、名前だけは知っていました。
その他の受賞作品は、こちらでご覧ください。
受賞作一覧
最近漫画にアンテナを立てていなかったので、面白そうな作品を教えてもらえたのが僕にとっての収穫でした。