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心に響くもの

オルメカ文明展-マヤへの道をたどる

   

先日、「オルメカ文明展」を見てきた。
古代文明に詳しいわけでもないのだけれど、ちょっと前からマヤ文明に興味をもっていて、少しだけマヤに関する本なんかも読み出していたそんなタイミングに、マヤのルーツとなるこの「オルメカ文明展」が開催されていたので、もう行くしかなかったのでした。

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オルメカ文明というのは、3000年以上前に栄えたメソアメリカ最古の文明である。
マヤ文明よりも1000年も古く、中南米に栄えた数多くの文明に多くの影響を与えたことから、「母なる文明」と呼ばれている。
ベーリング海峡を渡ってきたモンゴロイドの人々が築き、日本人とも遠いところで繋がっているようだ。
今回の展示は、巨大な石の彫刻や、ヒスイの宝石、土器・土偶の展示などが行われた。
実際に見ることができるのは、貴重なことだったのではないかと思われる。この機会を逃したら、なかなか日本にはやってこないだろう。

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まず、オルメカ文明というと、巨石人頭像から話が始まる。
ほんの150年程前まで、メソアメリカ最古の文明は、マヤだと思われていた。しかし、メキシコ西部のジャングルで、農夫が偶然に人頭像を発見したことから、オルメカ文明の発見に繋がったのだ。
現在までに、17体もの巨石人頭像が見つかっており、どれもヘルメットをかぶっていて、アフリカ系の顔をしている。最小のもので高さが147cmほどで、最大のものでは340cmに達する。
この像が、なにを意味するのか、まだ正確には分かっていないそうだ。

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頭の「ヘルメット」と呼ばれる浮き彫り文様が他の石碑や石彫などとの類似点が見られ、オルメカの歴代君主の肖像ではないか、という説が現在では有力になっている。ラ・ベンタで巨石人頭が少ないのは、全盛期である800B.C.-500B.C.でも後半に当たる時期に巨石人頭像をつくる習慣が廃れて、平面的な石彫をつくる習慣が生まれたと考えられている。またCobataのものは、目と口を閉じているという特徴があり、他の遺跡のものと性格が異なっている可能性がある。

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オルメカ美術といわれる土偶は、どこかで見たことがあるような気がしたら、岡本太朗がこの頃の原始美術にずいぶん影響を受けていたそうだ。縄文の土偶とも、どこか似ているような気がする。

巨大な石の彫刻や、ヒスイの加工など、建築技法においても高度な技術を持っていたようで、同じ時代の縄文時代よりも進んだ文明であることが分かる。まだ金属がない時代に、どうやって加工していたのか、不思議なものが多かった。

そして、マヤよりもまえに正確な測量技術と、進んだ天文学をもっていたことには驚いた。「マヤ暦」と呼ばれている暦もオルメカの人々が発明している。ツォルキンという祭祀暦、ワエブという太陽暦と、長期暦。この三つの暦がそれだ。

一周期を260日(13日の20サイクル)とするツォルキンと呼ばれるカレンダーで、宗教的、儀礼的な役割を果たしていた。もう一つは、一年(1トゥン)を360日(20日の18ヶ月)とし、その年の最後に5日のワイエブ月を追加することで365日とする、ハアブと呼ばれる太陽暦のカレンダーである。

また、紀元前3114年に置かれた基準日からの経過日数で表わされた、長期暦(ロング=カウント;Long Count)と呼ばれるカレンダーも使われていた(紀元前3373年を基点とする説もある)。石碑、記念碑、王墓の壁画などに描かれていて、年代決定の良い史料となっている。

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映画なんかでも取り上げられている、2012年12月23日に人類が滅亡するという予言も、このマヤ暦がもとになっていることで有名である。
ちなみに、実際は予言なんかしていなくて、マヤ暦のなかの長期暦が、約5125年周期の暦になっていて、2012年12月23日が一つの区切りになるだけなのだ。
つまり、長期暦にかかってしまえば、我々はオルメカ人と同じ時代を生きていることになるのでした。

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