memo

心に響くもの

日常

手塚治虫のブッダ展 – 漫画と仏像でみる仏陀の生涯

投稿日:2011 年 7 月 6 日

ブッダ展東京国立博物館で開催されていた、ブッダ展を見に行ってきました。
ブッダの生涯を、手塚治虫の代表作”ブッダ”の原画と、本物の仏像で追うという、なんとも風変わりな展覧会です。
仏像には、まったく興味はなかったのだけれど、手塚治虫のブッダと、仏教には少しだけ興味があったので、どんなものか見てみよう、という軽い気持ちで行ってきたのでした。



ブッダ展

手塚治虫の描いた”ブッダ”と、ガンダーラや日本などの仏像で表現された”仏陀”を比較しながら鑑賞するという、奇妙な組み合わせのものなのだけれど、これが非常にわかりやすくて面白かったです。
というのも、手塚治虫という人が凄いのだろうけれど、その実物の仏像で表現されているものと、漫画で描かれているものが見事にマッチしていて、その正確さに打ちのめされます。もしかしたら、仏像に合わせて描いた絵なんかも、あったりするのかな。

ブッダ展

もし仏像だけを見ていても、僕には、それほど楽しめなかったと思うけれど、手塚治虫の原画を使ったプレゼンテーションによって、仏像も楽しむことができました。仏像も、ストーリー立てて見ていくと、分かりやすいものになるようです。
興味のベクトルを向けさせるためのアプローチとしても、ちょっと参考になりました。

ブッダ展

僕にとって一番目を奪われたのは、やっぱり手塚治虫の原画です。
かなり描き込んである原稿が、大胆にごっそり修正してあったり、鉛筆のネームが残っていたり、ペンの跡とベタの塗りむらがはっきりと分かったり、印刷物とは違って生の迫力がありました。

手塚治虫の仕事に感服したり、仏陀というひとりの人生を見つめてみたり、価値が高い仏像が集結していたり、ほんとうに不思議な展覧会なのでした。

手塚治虫 書籍一覧


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

岡本太郎展を見て思うこと

生誕100年を記念して開催された、「岡本太郎展」を見てきました。 僕は、岡本太郎のことをリアルタイムではほとんど見ていなくって、過去の映像や著書でしか知りません。 それ故に、なのかもしれませんけれど、 …

no image

一直線

  そうそう、先週、朝霧高原のほうに行ったんですよ。 まるで北海道のような、長い長いストレートの道が、気持ち良かったです。 そのときの様子を、動画でどうぞ。

no image

旧友と過ごした名古屋旅

久しぶりに、名古屋に遊びに行ってきました。おそらく、10年ぶりくらいのこと。 比較的、よく会う友達もいるのだけれど、今回はほんとうに久しぶりに会う友達が多くて嬉しかった。 会ってしまえば、意外とブラン …

no image

自然エネルギーフォーラム 孫正義×小林武史 一青窈×Salyu トークライブ

3.11の震災後、100億円の寄付や、自然エネルギー財団の設立と、なにかと目立っている孫正義さん。 同じく震災後に、ap bankという非営利団体を通して支援活動を続けているという、音楽家の小林武史さ …

no image

親戚 集う

まるでサマーウォーズさながらだな、と思った。 先日、祖父母の召天者記念礼拝に親戚一同で集まった。祖父は僕が生まれるずっと昔に亡くなって、祖母が亡くなったのも十年以上前のこと。 時間が過ぎるにつれて、こ …